「スタジオルミナス」のエグゼクティブプロデューサーである
櫻井 均氏をゲストに迎え、インタビュー形式でお話を伺いました。
――櫻井氏は現在、株式会社Mクリエイティブワークスが展開する「スタジオルミナス」をプロデュースされていますが、このコロナ禍において何か特別対策を講じられましたか?
実は特にしていないんです。もちろん店内の消毒・マスクの着用・ソーシャルディスタンスの確保などの基本的なことはしていますが。
ルミナスは普段からお客様一組一組の撮影時間がかぶらないオペレーションにしていたので、そもそも「密」が起きにくい環境でした。ただし、スタッフの安全を考慮して、緊急事態宣言中は店舗を一時的に閉め、オンラインでの営業のみで運営していましたが、緊急事態宣言前も、その後も問い合わせや見学の件数というのはほぼ変わらなかったですね。
――なるほど、コロナ禍でも大きな影響はなかったということですね。先日、オンライン挙式の「THE CLOUD WEDDING」というサービスを立ち上げていましたが、これはどういったものでしょうか?
THE CLOUD WEDDING(以下TCW)は、新しくサービスを立ち上げたというよりも、我々パートナーエージェントグループ、そして、スマ婚、2次会くんのメイションの持っていたノウハウを活かして、コロナの緊急事態宣言下で、一組でも多くの新郎様新婦様に、思い出に残るウェディングを体験していただきたく、挙式・パーティー・通信インフラ・ゲーム・イベント・プロデュースなどのリソースを組み合わせて、新たなウェディングスタイルとして提案した、という感じです。
――わざわざコロナ対策として始めたというよりは「もともとやっていたサービスを時代に合わせてカスタマイズした」ということだったのですね。
そうですね。理想的には、実際に挙式・披露宴を開催して欲しい、と思っています。ですが、どうしても集まれない、仮に緊急事態宣言が収まったとして、高齢者の方のご参加は、県をまたいので移動は、と配慮しだしたらきりがありません。
そこで、今回のTCWです。ただし、緊急事態宣言が明けたことによって、実際にはウィークデーは皆さん仕事に戻られています。そうした中で、土日だけでなく、ウィークデーも含むTCWの開催は、もっと、TCWのメリットである、安定したオンライン環境や通信ゲームなど、弊社の独自の強さを理解いただく必要があると思っています。
なので、単純にコロナ下での新サービスと言うより、今後ますます、リモート環境も整う、働き方も多様化していく、ウェディングの参加者は少人数化していく中で、TCWは、新しいウェディングの形の提案、として考えています。
――「ソーシャルディスタンス」を考慮したスタジオの運営方法も、オンライン挙式もルミナスとしては新しい取り組みということではなかったということでしょうか。
ルミナスの考えていた『ゆったりした空間で撮影体験そのものを楽しんでいただく』ということがコロナ下の環境に偶然あっていたし、そんなマーケット環境下に、新しいウェディングの形を提案できるリソースとプロデュース機能が、グループ内にあった、ということだと感じています。
150坪という大規模なスタジオを持っていたので「3密」が発生しにくい環境で、事前に見学されているお客様はすでにスタジオの様子を見て、「ここのスタジオは密じゃないから安心して撮影できるよね」ということをご存知です。
なので、お陰様で現在も撮影予約は過去最高のペースでいただいていて、約一ヶ月ぐらいがほぼ埋まっている状態のため、ご予約いただけるのは、約一ヶ月半後となります。
――では、一旦コロナの影響の話は置きまして…。新しく「ルミナス ラ・メゾン」というサービスを展開するというニュースリリースを拝見しました。こちらはどんな内容なのでしょうか?
結婚式場様やゲストハウス様は、ご存知の通り、主に土日に稼働しています。なので、せっかくの華麗な施設が平日はあまり稼働していないという状況があります。そういった空いているお時間をお借りして、「ルミナステイスト」の写真を撮影するというサービスです。
お客様と私達はスタジオ撮影だけではないカットが撮れますし、施設様は平日の時間を有効活用できるという利点があります。
これからは、そうした提携施設も増やしていきたいと考えています。
※ラボネットワークメールマガジン2020年8月号の記事を再掲