――最終回である今回はスタジオルミナスの今後についておうかがいしたいと思います。まず、初回のインタビュー2020年8月からの約半年、何か変化はありましたか?
いろいろな変化はありましたが、大きな変化はスタジオが増えたことです。まず、2020年9月に「ルミナス名古屋」をオープンさせました。おかげさまで多くのお問い合わせをいただいています。
その他、株式会社エスクリと業務提携し、多くのエリアで「ラ・メゾン」の撮影ができるようになりました。
――では、今後の展開について教えていただけますか?
ルミナスとしては現在3つのスタイルがあります。お台場のような、本格的なセットでの撮影をメインとした「グランスタジオ」、銀座や名古屋のような背景としてのセットで撮影ができる「スタジオ」、そして式場さまやゲストハウスさまと提携して施設そのものをロケーションとして撮影する「ラ・メゾン」の3つです。
まず、その「スタジオ」として、今月の7日に福岡県に「ルミナス天神」をオープンしました。こちらは背景のテイストもガラッと変えています。今までのルミナスのイメージをご存知の方からすると、少しびっくりされると思います。和洋両方の撮影ができることや、店舗の規模感はそこまで大きく変わりませんが、内装は今までのスタジオセットとは大きく異なっています。
――「ルミナス天神」が他のスタジオと異なったテイストというのは、なぜでしょうか?
福岡県という場所で展開するにあたってお台場や銀座とは違うテイストが必要だろうと考えました。というのも、韓国フォトを体験したいと思った場合、福岡というのは(新型コロナウイルスの影響がなければ)釜山には簡単に行ける立地です。そうなると、日本国内の撮影ならではの「和装での撮影もできる」というところが重要になってきます。そういった「和洋」のバランスも他のスタジオセットとは大きく異なっているポイントのひとつです。
ですから、今後も「画一的なチェーン展開」ではなく、その土地や環境にあったテイスト、コンセプトを都度都度考えながら展開していきたいと考えています。たとえば「ラグジュアリーで都会的なホテル」をコンセプトにしたスタジオをつくったのであれば、その近隣エリアでは全く異なるもの、たとえば「リゾートウェディング」をコンセプトにしたスタジオを立ち上げる…など、いろいろなルミナスを体験していただきたいですね。
しかし、以前のインタビューでお伝えした「シンプル」なプラン設定やオペレーションはルミナス共通のものとして、あまり変えずにいようと思っています。
――ルミナスらしさはそのままで、その土地に合わせてコンセプトを変えていくということですね。ロケーション撮影の「ラ・メゾン」についてはいかがでしょうか?
先程少しだけお話しましたが、株式会社エスクリと提携することで、撮影できるロケーションが首都圏、東海、九州エリアと一気に広がりました。コロナ禍で結婚式の施行を諦めざるを得なかった新郎さま・新婦さまのために、各会場での撮影で「花嫁体験」を提供できればと思っています。スタジオでの撮影もいいものですが、「より結婚式場っぽいロケーションでフォトウェディングをしたい!」という新郎さま・新婦さまもいらっしゃいます。そういった層から「ラ・メゾン」は評価をいただいています。
ですので、当面は「グランスタジオ」、「スタジオ」、「ラ・メゾン」の3つのスタイルで展開するとして、特に「スタジオ」と「ラ・メゾン」を連携させながら展開していこうと考えています。
――では、最後に…。櫻井氏ご自身の今後について教えていただけますか?
正直、私自身について語ることはあまりありません。
目の前のことで手一杯といった感じですし、まだまだ、やりつくせていない、と思っています。ただ、プラスαとしてお話しするなら、コロナがこんなことにならなければ、実は、子供たちが空の下で元気に遊ぶNPOのお手伝いもしたいと思っていました。残念ながら、コロナの影響でイベントそのものが、延期になり続けているのですが…
――櫻井氏ならではのフォトウェディング業界に対するお話がお聞きできました。全6回、ありがとうございました!
※ラボネットワークメールマガジン2021年1月号の記事を再掲