フリーランスカメラマンの効果的な集客方法 おすすめ7選:小野友暉氏#2

フリーランスカメラマンとして仕事を獲得し続けるためには、集客の方法を学び実践していく必要があります。
カメラの技術があったとしても、集客ができなければ稼ぐことはできません。
そこで、今回の記事ではフリーランスカメラマンにおすすめの集客方法を、7選ご紹介します。

フリーランスのカメラマンが集客でつまずく理由

まずは、フリーランスのカメラマンが集客につまずいてしまう理由を具体的にご説明します。「安定して仕事依頼が来ない」「単価の高い仕事が来ない」と悩んでいる方は、集客が上手くいかない原因を理解しましょう。

・競合性が高い

ここ数年の副業・フリーランスブームに伴い、カメラを仕事にする人が増えたことから、フリーランスカメラマンの競合性が非常に高くなっています。

最近のカメラは高性能かつ、昔に比べ手頃な価格で入手することができ、資格もいらないので、自分でカメラマンと名乗れば誰でもカメラを仕事にすることができます。

その手軽さからカメラマンとして仕事を始めるハードルが下がる一方で、集客力を上げなければ見つけてもらえない、選ばれないという課題も出てきています。

・撮影だけでは仕事が取れない

現代のカメラマンに求められるスキルとして、撮影だけでなく「ディレクション」「編集」といった撮影以外のスキルが挙げられます。

昔のカメラマンは撮影のみを仕事とする方も多く、撮影後の編集はフォトレタッチ事務所に任せるということもありました。

しかし、最近ではLightroomやPhotoshopなど手軽にクオリティの高いレタッチができるソフトが増えており、撮影から編集までの作業をカメラマン一人で行うことが当たり前になっています。

撮影・編集はもちろん、ディレクションやデザインなど、幅広くスキルを身につけることで、他のカメラマンとの差別化を図ることができます。

・撮影の仕事自体が減ってきている

カメラ性能が向上し、誰でも簡単に綺麗な写真を取れることから、カメラマンを雇って撮影を依頼する機会が減ってきています。

例えば、雑誌やWeb記事の撮影など、ライターが写真も撮影するケースが増えており、カメラマンに仕事依頼をしなくなるということもあります。

SNS用途、Web用途の写真であればスマホでも十分なクオリティの写真や動画を撮れるので、わざわざカメラマンにお金を払って依頼しようとはなりません。

カメラマンを仕事にする人が増加する一方で、撮影の仕事が減ってきているのも悲しい事実です。フリーランスのカメラマンを継続していくためには、プロカメラマンの技術を必要としている企業にアプローチすることが必要です。

Webサービスを活用した集客がおすすめ

フリーランスのカメラマンとして生活をしていくためには、Webサービスを徹底的に駆使していかなければなりません。

なぜなら、オフラインの集客施策より多くの方に見てもらいやすいことと、単価の大きい仕事を依頼するクライアントは、検索エンジンやマッチングサービスを通じて信頼性の高いカメラマンを探すからです。

SNSはフリーランスのカメラマンだけでなく、副業・週末カメラマンや、写真は趣味というインフルエンサーも多く、プロと素人の線引きが難しいという欠点がありますが、無料でサービス利用できるため手軽に始めることができます。

自身でポートフォリオサイトを制作し、実績や作品を掲載したり、マッチングサービスを利用して企業向けに詳しい情報を載せているカメラマンはSNSよりもお仕事の話になるまでが早いです。さらにより単価の高い仕事の依頼を受けることができます。

フリーランスのカメラマンの集客をサポートするWebサービスは沢山あるので、積極的に使いこなして集客の幅を広げていくことをおすすめします。

フリーランスカメラマンにおすすめのWeb集客5選

フリーランスのカメラマンに実践していただきたい、Webを活用した集客方法をご紹介します。普段パソコンを使っている方でもWebと聞くと一歩引いてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、最近はホームページを作るにしてもコーディングといった難しい知識は必要なく、デザイン感覚で簡単に作れるものも増えています。Webサービスを駆使することで、より質の高い案件を獲得できるので試してみてください。

1自身のポートフォリオサイトを公開

ポートフォリオサイトは、カメラマンの魅力を発信するのに欠かせません。

検索エンジンを通じてカメラマンを探すクライアントも多く、実績や作品を一目でしっかり見せることができるので仕事依頼に繋がりやすくなります。

SNSは写真の比率やプロフィールの文字数に制限がありますが、ポートフォリオサイトは自由にデザインすることができるので、見せ方を追求してカメラマンの個性を引き出すことができます。

「コードの知識がないと作れないのでは?」とハードルが高い印象を受ける方もいると思いますが、最近のサイト作成サービスは、コードの知識がなくても簡単にサイトを作れるサービスが多いので、写真とテキストを用意すればすぐに作ることができます。

・ポイント

無料のWebサービスより、多少お金はかかりますが独自ドメインでポートフォリオサイトを作ることをおすすめします。例えば「大阪 カメラマン」といったキーワードで検索された時に独自ドメインでコンテンツの充実度が高ければより上位に表示されやすくなります。

  2 ブログを運営

ポートフォリオサイトを作っただけでは多くの人には見てもらえません。

ブログを通じて自身の撮影実績や知識をアップすることで、より多くの人に認知してもらうことができ、親近感を覚えてもらえます。

例えば、撮影ノウハウであったり、日々の活動内容がわかるような日記的な内容でも構いません。商品撮影をする方であれば、商品撮影に関するライティングテクニックや使用機材を発信してみるのもおすすめです。その分野のカメラマンを探している見込み客に認知してもらえる可能性が高まります。

ブログからポートフォリオサイトに誘導し、作品や実績を見せた上でお問合せに繋げるのも、仕事獲得として良い流れになります。

・ポイント

ブログをはじめるのであればワードプレスがおすすめです。ワードプレスは世界で最も使われているCMSになります。ワードプレス以外のサービスであれば、はてなブログやnoteもおすすめです。

3 Instagramで作品を発信

Instagramは写真共有のSNSなので、作品を見てもらう場としては最適です。

実際に多くのフリーランスカメラマンがインスタグラムで集客しています。どのようなジャンルの写真が得意なのかを投稿で伝えることができ、写真を気に入ってくれた方からDMでお問い合わせをいただけます。

Instagramにはビジネスアカウントの機能もあるので、Instagram内で直接電話やメールなどのコンタクトをいただくこともできます。

・ポイント

Instagramは他のカメラマンとの差別化が難しくなります。まずプロアマの判断が見ている側からすると難しいので、しっかりとプロとして活動していることを明記しましょう。

あとは情報の網羅性を意識することが大事です。例えば、フィードでは作品、リールでは撮影ノウハウ、プロフィールであなたが誰で、何を撮っているカメラマンなのか、どこで活動しているのか、ハイライトでお客様の声という幅広い情報を掲載することでお仕事につながりやすくなります。

4Youtubeで日々の活動や、ノウハウを発信

YoutubeはInstagramと比較すると競合となるカメラマンの発信者が少なく、集客の手法を広げるには効果的な集客ツールになります。

撮影や編集を行わないといけないので、発信のハードルが高いと感じる方も多いと思います。

ただYouTubeであれば概要欄にURLを直接リンクさせることができるので、ポートフォリオサイトやSNSへの誘導がしやすいです。Instagramはフィードの説明欄にURLを貼り付けることができないので、見ている人を外部サイトへ誘導することが難しいです。

さらに動画は写真よりも多くの情報を伝えられるので、日々の活動やノウハウを発信することで、カメラマンとしての信頼を得られるのはもちろん、その人の雰囲気なども同時に伝えられます。

・ポイント

Youtubeではトレンド的な内容ではなく、長く見られるコンテンツを発信するのがおすすめです。1年後、3年後も見られるようなテーマを意識することで、ストック型の集客コンテンツになります。

5 マッチングサービスを駆使する

自身で作ったポートフォリオサイトやSNS以外の他に、外部のマッチングサービスを利用するという集客方法もあります。マッチングサービスとは「依頼したい人」と「仕事が欲しい人」を繋げてくれるウェブサービスのことです。

自身でポートフォリオサイトを作ったり、SNSを発信する手間がいらないところが魅力です。

「比較ビズ」や「zehitomo」などのサービスでは企業案件を多数取り扱っており、定期的に仕事が欲しいカメラマンや、単価の高い仕事を獲得したい方向けの案件が充実しています。またマッチング後のその後のやり取りは直接やりとり可能な場合もあります。

仕事の依頼を待つだけでなく、自分から募集中の案件を探すことで、撮影の実績を効率良く増やすことができます。

・ポイント

個人からの依頼を受けるより、企業からの依頼を受ける方が単価の高い仕事をこなせます。初めの頃はスキルもないので個人依頼を受ける形でも良いですが、徐々に企業案件をもらえるようにシフトしていくのが良いでしょう。

番外編 Webに疎い方におすすめ オフライン集客手法2選

・飛び込み営業

昔ながらのやり方にはなりますが、Webでの集客が苦手な方は飛び込み営業をしてみるのも良いでしょう。

雑誌の出版社などにポートフォリオを持って飛び込み営業をすることでお仕事をいただける可能性があります。その場で撮影の依頼がもらえるチャンスもありますし、すぐに仕事に繋がらなくても、担当者に認知してもらえることで、後から自分に合った仕事を依頼してくれるかもしれません。

写真はもちろん、直接カメラマンの人柄を見てもらえるので、コミュニケーション能力の高いカメラマンは向いています。

・ポイント

飛び込み営業をする際は必ずポートフォリオブックと名刺を作ってから行きましょう。

何も持たずに飛び込み営業しても成功する可能性は限りなく低いです。

・異業種交流会へ参加

フリーランスのカメラマンの人脈作りにおすすめなのが「異業種交流会」です。

異業種交流会では、他の業種の人と集まり、親睦を深めたり情報交換をすることができます。カメラマンとしての売り込みができるので、撮影の仕事依頼に繋がったり、異業種交流会で知り合った人からカメラマンを探しているクライアントを紹介してもらえるチャンスがあります。

まとめ

フリーランスのカメラマンにとって、Webサービスを駆使して集客を行い、大きなクライアントからの依頼を獲得することは大変です。

ポートフォリオサイトを作ることはカメラマンとしてプロの仕事を引き受けられるという証明にもなり、ブログやYouTubeでの発信も加えることで、ポートフォリオサイトへの誘導を行うことができます。

いきなり全ての方法にチャレンジするのは大変ですが、これからフリーランスのカメラマンとして活動していく方は、今回ご紹介した集客方法を試してみてはいかがでしょうか。

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