はじめに
はじめまして、櫻井と申します。新規ビジネス開発部という部署で新規事業の開発に携わっております。ラボネットワークの既存事業のアセットを活かし、新たな市場への開拓に努めております。出版社様への小ロット書籍印刷サービスの営業の主担当として日々精進しております。
ラボネットワークが2020年から開始しました、10部からつくれる書籍印刷サービスですが、これは、必要な時に必要な数だけの書籍を印刷いただけるサービスとして、出版社の皆さまの重版を、永く支え続けていくことを目指したご提案です。
この記事では、このサービスで実現していきたい未来像や、対応している書籍の仕様や内容の詳細、最後にサービスをご利用いただくにあたっての流れや注意事項など、全3回にわたってご説明させていただきます。
出版に携わる皆さまに向けた内容ですので、(特に)誤字脱字や間違った表現など、極力無いように心がけて参ります。どうぞよろしくお願いいたします。
ラボネットワークという会社について
まず、弊社がどんな会社か?を説明させていただきます。私たちはカメラのキタムラやスタジオマリオ、しまうまプリントといった写真事業を全国展開しているグループ会社、キタムラ・ホールディングスの1社です。その中でラボネットワークは、写真現像やオンデマンドプリントを手掛けている印刷会社です。主な顧客は、写真撮影に従事しているフォトグラファーやフォトスタジオですが、OEM受託として様々なコンテンツ商材の”裏側”を支えていたりもします。
10部からの書籍印刷サービスで目指している未来
この無駄の無い製造で、必要な時に必要な数だけ本をつくることで、出版業界の課題である”返本率”や”重版未定/品切れ”に対しての課題解決ができるのではないか?と考えています。この書籍印刷サービスを検討していた時期に「毎年7万タイトルを超える新刊が刊行される一方で、重版がかかる書籍は十数%しかない…」というお話を伺いました。
せっかく作った本なのに重版しない=売り続けることができないという点に、なにかもったいないなという思いが芽生えてたこと。また、きっと読みたい読者は一定数いるはず=WEB書店などでの中古価格の高騰、を目の当たりにした時に、我々の小ロット製造での課題解決ができる可能性を感じました。
一方で、これまでの出版業界を維持してきた背景となる、再販制度(再販売価格維持)や出版取次が支えるモノとおカネの流れについて、知れば知るほど、これは一筋縄ではいかない状況なのだとも感じました。
ラボネットワークが提案します、書籍印刷サービスで小ロットでの重版を実現していくこと。必要な時に必要な数だけ印刷することで、持続可能な出版を実現していくこと。その道はかなり難しいチャレンジのようにも思いますが、せっかく著者や出版に携わる皆さまがつくった書籍を永く残し続けていくことは、将来の子どもたちへの投資的な意味合いもあるかと考えています。”SDGs”、”持続可能な社会”を目指して、このサービスを出版社の皆さまへご提案させていただきます。
次回、サービスで提供しています書籍の仕様などのお話をさせてください。お読みいただきありがとうございました!
・重版をすると、初版で出した利益が無くなってしまう…
・重版はしたいが、在庫を余らせるリスクがある…
こういった理由から、重版を見送りにした経験はございませんか?
ラボネットワークでは出版社の皆様に10冊からの“小ロット書籍印刷サービス”のご提案しております。