接客時にいかせる成人式の歴史

街はクリスマス一色。イルミネーションがまばゆく感じられます。
早いもので、今年も暮れようとしています。みなさまにとってどのような1年になりましたか?

師走を駆け抜けお正月を迎え、あっという間に成人式がやってきます。
一生に一度の晴れの日、人生においての重要な節目でもありますよね。

今回は、接客時にいかせる成人式の歴史をお届けしていきます。

・成人式ってなに?

「元服(げんぷく)」という儀式が成人式にあたります。
奈良時代以降、数え歳で12~16歳の男子が行った行事です。
女子の場合は「裳(も)」という腰から下にまとう衣服を身に付ける儀式が「裳着」と言われています。

幼名から新しい名前に変わったり、髪の毛を結い上げ結婚などの縁談を決め始めます。
まさに大人の階段をのぼりはじめる大切な節目ですね。

・小道具にはどんな意味が込められているの?

毛毬
小さな子どもの頃だけでなく、成人したとき、結婚したときなど、
人生を生涯にわたって守ってくれる魔除けの意味も含まれています。
女性らしさや可愛らしさを象徴し、子供の健やかな成長と何事も丸くおさまるように。
という親から子どもへ心からの願いが込められています。

和傘
古代中国で開閉できない傘として発明されました。
その後、日本に伝えられ「きぬがさ」(絹笠、衣笠)と呼ばれたものが
ろくろを使って開閉させる事ができるようになりました。
雨除けのほかに、降ってくる魔を除けるものとして縁起が良いとされてきました。

なぜ振袖を着るの?

着物にもいくつか種類があり、留袖、付け下げ、訪問着、振袖などさまざまな着物があります。
成人式は、冠婚葬祭の「冠」にあたる儀式、つまり「最も格式の高い場」なので女性は礼装となる振袖でのぞむのがマナーと浸透されてきました。
また、長い袖を振る仕草が「魔を祓う」「厄除け」になると思われていたためです。
 
撮影当日は大切な思いが詰まった衣装に身を包み、成人を迎えるお客様たちがいらっしゃいます。
最高の瞬間を残せるよう、カメラマン・アシスタントのトークが重要視されますね。
素敵な表情を引き出す為、撮影前のお客様の緊張をほぐす為の会話がカギになるかと思われます。

この記事が、その会話のキッカケになれれば幸いです。

【データ出典・参考】
Wikipedia-成人式

・日本最大級の振袖ポータル「My振袖ドットコム
二十歳になる君へ「手毬柄などの古典柄はどんな意味?振袖の定番柄を解説」


※ラボネットワークメールマガジン2019年12月号の記事を再掲

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