新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされたことから、各種手当を申請していらっしゃる方が多くいらっしゃることと思います。今回は雇用調整助成金にまつわる数字をまとめました。
厚生労働省HPでは「新型コロナウイルス感染症について」というページを設けており、緊急事態宣言の区域、感染症の予防の方法、特別定額給付金などの各種情報が日々更新されています。
更に、厚生労働省のYouTubeチャンネル「MHLWchannel」では、動画による制度の紹介・解説を公開していることをご存知でしたか?公開されている資料を手元に置きながら視聴すると、分かりやすくなっています。
また、現在の助成額の算定方法を大幅に簡略化し、雇用調整助成金の手続きをさらに簡素化することが決まっており、来週5月19日には詳細が公表される予定となっています。
大きな変更点は以下の3点です。
【1】実際の休業手当額による助成額の算定
【2】休業等計画届の提出が不要に
【3】平均賃金額の算定方法の簡素化
こちらから3つ目の【3】平均賃金額の算定方法の簡素化について具体的な計算例が公開されていましたので、ご紹介します。
《平均賃金額の算定方法の簡素化》
①「平均賃金額」を「源泉所得税」の納付書で算定できます
平均賃金額の算定は、これまで「労働保険確定保険料申告書」を用いて算定していましたが、「源泉所得税」の 納付書により算定できるようになります。
一人当たり「平均賃金額」 = 納付書の「支給額」÷「人員の数」
②「所定労働日数」の算定方法を簡素化します
年間所定労働日数は、これまで過去1年分の実績を用いて算出していましたが、休業実施前の任意の1か月分をもとに算定できるようになります。
「年間所定労働日数」= 「任意の1か月の所定労働日数」× 12
上図の算定方法で、「所定労働日数」を算出することができます。
参考になりましたでしょうか?この情報もまた変更になる可能性がありますので、日々厚生労働省からの情報を注視しておくことをおすすめします。
「いつまでこの状態が続くのか」という不安はありますが、今から万全の準備をしてアフターコロナを迎えたいですね。
【データ出展・参考】
※ラボネットワークメールマガジン2020年5月号の記事を再掲