-新しい出版のカタチ- 10部からつくれる書籍印刷サービスのご紹介#特別編

今回は、小ロット書籍印刷サービスのご利用までの流れと、出版社の皆さまからよくいただく質問をまとめてみました。なお、今回が最終回となります。おこがましいですが、近年の出版業界全体を取り巻く環境の変化についても少し触れさせていただきます。

小ロット書籍サービスのご利用までの流れは4ステップ

 

STEP1:見積り
 まずは、印刷を検討されている書籍について、お見積もりをお出ししています。専用の問い合わせフォームより、書籍の仕様や部数などをご連絡ください。1週間以内に、メールにてお見積もりをお送りしています。お見積もりに際し、具体的な確認が必要な場合、お電話やZoomなどのオンライン商談ツールでお時間をいただく場合がございます。

STEP2:ご契約
 初回のお取引の際のみ、取引契約の締結をお願いしております。契約フォームをメールで送付させていただき、WEB上で締結が完了する電子契約です。この契約にあたり、特別な準備は必要ありません。契約書に押印いただける方(会社代表者様や法務ご担当者様など)のお名前とメールアドレスを教えてください。

STEP3:入稿
 入稿データのご準備については、大きく二つの方法がございます。PDFでの入稿か、書籍をお預かりしての複製です。
PDFデータでの入稿については、本稿の第二回目を御覧ください。また、印刷データがない書籍でも重版ができるよう、書籍をお預かりして印刷することが可能です。こちらの入稿方法の詳細につきましては、本稿の第三回目を御覧ください。
 入稿が完了しますと、納期をメールでご連絡しております。なお、誠に恐れ入りますが、入稿データについての不備がありますと納期に影響します。些細なことでも結構ですので、ご不明点は、事前にご相談願います。

STEP4:納品
 仕上がりました書籍は、宅配便でご指定いただいた先へお届けします。別途で送料がかかりますが、納品先は複数箇所のご指定をいただくことも可能です。

これまでによくいただいたご質問について

小ロット書籍印刷サービスのご利用をご検討いただいた出版社の皆さまから、これまでによくいただいたご質問をご紹介いたします。ご参考になれば幸いです。

Q色校の対応はしていますか?
Aオフセット印刷と異なり、色調整はせずに、データ通り印刷をしています。
色校正のための刷り出しは行っておりませんが、有償でのサンプル作成サービスがございます。万が一、期待されている色味と、仕上がりとが異なる場合には、データを調整いただき再入稿のお願いをしております。

Qカバーだけを、多めに注文することはできますか?
Aはい、可能です。カバーのみの印刷も承っております。

Q特色指定/DIC指定(カラーコードを使用した印刷色の指定)はできますか?
A弊社のオンデマンド印刷機では特色印刷には対応しておりません。特色をご希望の場合、指定色を4C分解していただき、色空間CMYKで近似値色を作成ください。理論上での近い色味となりますが、特色印刷された仕上がりとは異なります。

Q急ぎで印刷することはできますか?
A別途費用は発生いたしますが、入稿頂いてからご納品まで一週間程度に短縮ができます。

Q入稿データの誤植や誤字を修正して貰うことはできますか?
A基本的には完全データでの入稿を想定しておりますが、対応可能なケースもございます。希望される修正内容にあわせて、別途費用が発生いたします。

最後に。私たちの目指す未来について

 弊社の小ロット書籍印刷サービスは、少部数での重版を実現することで、出版社の皆さまが永続的に書籍販売をできる状態を目指してきました。これは、WEB上で取引されているような、プレミア価格がついている書籍について、より定価に近い価格で、その本を読みたい読者に、本が届く状態も夢描いています。
 これまでにご利用いただいているご注文の状況を整理しますと、大半は私たちが考えていた重版でのご用命でしたが、最近は自費出版でも、弊社の書籍印刷サービスをご利用頂くことが多くなってきました。
 様々なことがDX・デジタル化で便利になり、個人の趣味嗜好はより深く・狭く楽しみやすい世の中になりつつありますが、出版内容についても多様化の流れを感じます。ご入稿いただいている書籍を見ますと、著者自身の貴重な経験・体験を記した自叙伝を始めとし、なにかを徹底的に突き詰めた”ニッチ”なテーマの超大作もございます。今後も、自費出版のニーズは増加していくと私たちは予想しており、皆さまの創作活動のお力になれることを嬉しく感じます。

 釈迦に説法とはなりますが、出版業界を取り巻く環境は、今後数年でさらに変化していくと感じております。

① 電子書籍の一般化
 電子書籍の普及が、出版業界に大きな変化をもたらしましたが、紙の書籍との棲み分けが完了し、新たな価値を持った”出版のカタチ”になったと考えています。紙の本での出版も、電子書籍での販売も、どちらが良いかの議論は収束し、それぞれの良さで読書を楽しむ時代に進化したと捉えています。また電子書籍の普及は、販売チャネルの多様化であり、国境を超えた世界での可能性に、今後のチャレンジの余地を感じています。

② AIによる自動化
 人工知能(AI)による自動化が、出版業界でも普及されはじめています。AIを使用することで、これまで時間を要していた翻訳、校正、編集などの作業が、効率的に行えるようになりました。作業を減らすことは、コストを下げることに直結しますが、我々の小ロット書籍印刷サービスは、その浮いた”ヒトの時間”を活用し、新たな価値創造に向けて”思考”を巡らせていきます。

③ マーケティングのDX化
 デジタル技術を活用したマーケティングが、出版業界においても重要なトピックとなっています。特に、データ分析を用いることで、読者層の分析やニーズの把握などが可能となり、販売促進につながるようになりました。
 
 このようなDX(デジタルトランスフォーメーション)の進行によって、多くの業界/業種で変化が求められるようになりました。これには、自社を取り巻く環境に合わせた最適なシステムへの投資が必要であり、それを使いこなしていくための学びの継続が不可欠です。今後、弊社の目指すところは、そういったノウハウを集約し、印刷以外の新サービスとして、出版社の皆さまにご提供していきたいと考えています。

 出版の未来を創るお手伝いを、私たちは目指します。最後まで読んでいただきありがとうございました。


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