時流適応 格式ばらない:井口章氏 #3

お世話になっております。船井総研井口です。

秋になり過ごしやすい日も増え、猛暑の夏とは一転し、七五三のお客様も動き出してきているのではないでしょうか。繁忙期になるとスタッフ間のコミュニケーションが手薄になることも多くなるかと思います。仕事に対し疲弊せず楽しく取り組むためにも定期的なコミュニケーションを取られると良いと思います。


さて、第一回目から、時流の変化についてお伝えし、次なる時流について「新たなカジュアル」とお伝えしてきました。そして、前回は、その「新たなカジュアル」の時流の一つと考えられる「くつろぐ」カジュアルについてお伝えしました。今回はもう一つの「格式ばらない」カジュアルについてお伝え致します。

「格式ばらない」とは、具体的にどのように考えればよいのか。セミナーなどでお伝えする時には、「手軽に」、「気軽に」という言葉でもお伝えしています。

代表的な例としては、この2~3年で急激に増えてきている「エンドユーザーとフォトグラファーのマッチングサイト」です。

お客様の心理として、我が子の記念日を過ごすにあたり、「節目の記念日は、神社でお参りしたい」は、今も昔もあることと思います。また、お参りの予定に加え、写真館で写真を撮る予定まで考える手間を考えると、お参りの時にすべて対応出来たらよいと考えられる可能性もあります。また、慣れない写真スタジオで緊張して撮影するならば、お参りに行く神社の中で自然な雰囲気で撮ってもらった方が、より良い思い出になるとも考えられるでしょう。

そんな時に比較的安価で使いやすい「フォトグラファーのマッチングサイト」があれば、ネットでの買い物に慣れている世代の方が便利だと考えることは想定できます。

衣裳も、同様な発想でネットから調達すれば、安価で気を使わずにレンタル出来ます。あとは、着付けとヘアメイクが出来れば問題なしです。


このような「格式ばらない」、「手軽に」、「気軽に」記念写真を撮る方に対し、どのような対策を立てるのか?いくつか、ご支援先様で取り組んでいる事例をご紹介いたします。

まずは、船井流経営法の「包み込み」の考えで、自社も「お参りロケ」を対応するという方法です。「うちのお店でも出来ますよ」ということです。しかし、限られた人数で運営している場合がほとんどだと思います。そのような写真館では、例えば「平日2組限定」、「前撮りしてくださったお客様に限り平日限定」として打ち出しています。限定感が出てしまっても良いので、「うちのお店でも出来ますよ」と見えることが大切です。出来れば、神社ロケもモデル撮りしHPなど媒体に写真を載せておけると良いです。カメラマンが複数名いて土日祝でも対応できる場合には、もちろん対応しています。

他の事例では、船井流経営法で言えば「力相応一番化」です。マッチングサイトのカメラマンが不得意と考えられることは何か?きちんとしたライティングで撮る写真、ポーズを付けた型物写真、一手間二手間掛けたヘアアレンジ・着付けが考えられます。では、写真館が得意なこと、長所は何か?ライティングやセットのあるスタジオ・撮影、型物写真、ヘアメイク・着付けを備えていることです。この長所を活かすのです。

あるご支援先様では、ロケを包み込んだ上でスタジオの写真をさらに磨き込みをかけるような取り組みをしています。他では、美容スタッフさんの力で、新しいヘアアレンジや着付けを生み出していただき、モデル撮りしアピールしています。


これらがお客様の目に留まり集客へとつながっています。

最後までお読みいただきありがとうございます。
次回からは新しいテーマでお伝えしたいと思います。


※ラボネットワークメールマガジン2018年10月号の記事を再掲

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