年間計画の考え方・作り方:井口章氏 #5

お世話になっております。船井総研井口です。

今年の冬は、このまま暖冬で終わってしまうのでしょうか。四季のメリハリは商売にも影響すると考えています。暑いときは暑く、寒い時は寒くあって、1年間の商売がうまく行くように思います。

さて、ちょうど12月ということもありますので、集客に関わる年間計画のことについてお伝え致します。


ご支援先様と年間の計画を考える時に、「季節記念日」と「通年記念日」、「イベント」を考えます。さらに、もう一つは「固定客化」の要素を加えます。

まず「季節記念日」です。

季節記念日については、12か月での計画は、ほぼ固定されてきています。以下にまとめます。


桃の節句:1月後半~3月前半、端午の節句:4月前半~5月中旬

卒入:記念写真を中心に考える場合で、1月末または2月頭にDM第一弾、2月末または3月頭にDM第二弾、小学校卒業・中学入学用DMには十三参りを入れることもあります。

七五三:遅いスタートで4月中旬、早く立ち上げる場合は3月から開始

貸衣装に絡んだ記念日は、
卒業袴:5月頃から衣裳展開始、

振袖:1・2・3月、GW、8・9月、12月に衣裳展実施


このように季節記念日は1年間のスケジュールを先に決められる上に業界内の衣裳展が開催されるため、計画的に進められます。つまり、先に決められることは、速やかに決めて行動し、他の業務に充てる時間を作るのです。この「他の業務に充てる時間を作る」ということが大切です。その理由は、「通年記念日」と「イベント」にあります。

「通年記念日」は、お宮参り、バースディに加え、マタニティ、ニューボーンになります。季節記念日は前述したように衣裳展の案内もあるので、その時期になれば考えなければならなくなります。通年記念日は、あえて時間を作らないと、そのまま放置することになってしまいます。よくある例としては、マタニティの撮影用衣裳まで揃えて、良い立ち上がりをしたにも関わらず、その後、追加衣裳なども入れず、気づいたら件数が少なくなっていたという例です。

バースディ、キッズ系メニュー、ニューボーンも、同様な傾向がみられることがあります。

したがって、「通年記念日」は鮮度感を保ち続けるために、年間で計画的に運用することが大切です。


次に「イベント」です。

例としては、ベビーマッサージ、寝相アート撮影会、ハロウィン撮影会などです。つまり大きな売上にはならないが顧客との関係性づくりや新規客獲得のための企画運営です。こちらは、関わるスタッフさんのモチベーションアップも合わせて考えることも多いのではないでしょうか。いかに、お客様とスタッフさんが楽しくコミュニケーションを取りながらイベントを盛り上げられるか。さらに、不定期では定着しづらくなるので、定期開催が望ましく、ルーティン業務として定着させていくことが大切になります。


さらに、上記までのことを、今は、SNSで発信するという業務が付加されています。

「通年記念日」、「イベント」を成功させるためにも、「季節記念日」は年間で固定された業務として無駄な時間を作らないことが大切になるのです。いろいろな業務を積み上げて、詰め込んで進めていくと現場は疲弊してしまいます。2019年の計画が、まだ明確になっていない!という写真館様は、ぜひ季節記念日からスケジュールを決めてしまいましょう!


※ラボネットワークメールマガジン2018年12月号の記事を再掲

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