メーカーへの直談判!:山下 亮氏 #2

メーカーからの修理下請け業務を、内製化に伴い打ち切られる事になった弊社は、かねてから進めていた新しいサービスに完全にシフトすることを決めました。

そのサービスを初めてメーカーに伝え、認めて貰うために私は社長に就任し、「本社移転と社長就任の挨拶」という二つの名目を作り、サポートサービスを統括する部門のトップと会う機会を得る事が出来ました。

品川にある巨大なビルに着いた時、これが自分の正念場だと自分に言い聞かせていました。

27階の会議室で私は挨拶も早々に、今我が社がやろうとしている「プロカメラマン専門のメンテナンスとチューニング」というサービスと、それは主にSNSを使った独自による集客だと言うことをプレゼンし始めました。

そういう事を伝える場で無かったため皆さんは困惑されていましたが、その場のトップの方は好意的に聞いてくださったと思います。

とにかく、何とか話を聞いていただく事が出来、ホッとして大阪に帰りました。

しかし、その後伝えられたのは、我々がやろうとしてるサービス自体は許可していただいたものの、フラッグシップ機を含むハイエンドユーザー機種のメンテナンスをおこなう為に必要なライセンスの停止、という決定でした。

“フラッグシップ” というのは日本語で “旗艦” を意味し、艦隊の指揮を取るトップの艦船を意味します。昔の日本連合艦隊で言えば「戦艦大和」です。

メーカーの威信を賭けたフラッグシップ機をメーカー以外がメンテナンスする事は許さない、という意思表示でした。

我々は「プロ専門のメンテナンス」を謳ってスタートしようとしていましたが、プロ仕様とされていたフラッグシップ機のメンテナンスが出来なくなる事態に陥ってしまいました。

それで “プロ専門” と言えるのか?

しかし、我々に選べる選択肢はありませんでした。そうして弊社はプロ専門のメンテナンス会社としてスタートしながらも、最高峰のフラッグシップ機のメンテナンスが出来ないという足枷の付いたままの船出となった訳です。

下請けを切られ、集客は自分でやり、しかも一番の “売り” が禁止される。

絶対クリア出来ないゲームの事を言う「無理ゲー」その言葉がピッタリな状況でした。

そんな中、とにかく何か手掛かりが無いか?と読みまくっていた本の中に、幾つか引っ掛かるものがありました。

一つは「ランチェスター戦略」に関する本。

もう一つは「ドラッカー」に関する本。

最後はアメリカのシューズオンライン販売会社「ザッポス」のCEO、トニー・シェイの自伝でした。

ランチェスター戦略は、「弱者が強者と戦う方法」を説いていました。ドラッカーは「イノベーションとマーケティング」を。ザッポスは「感動的な顧客体験と、それを生む企業文化」です。

生まれたてのヒヨコが、初めて見た物を親だと認識してしまうように、初めて読み始めた本の中から「これだ!」と思ったこの三冊から学んだことを私は真に受けて実際にどんどん試し始めていきました。

PDA GALLOPはこうして、あの世界的巨大企業が圧倒的なシェアを占める市場で、独自のやり方、サービスで生き残る戦いを始めることになりました。

次回はそのやり方、サービスの内容などをお話したいと思います。


※ラボネットワークメールマガジン2021年3月号の記事を再掲

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