フォトスタジオ経営者向けおすすめの集客方法まとめ10選:小野友暉氏#1

フォトスタジオを経営し始めたものの「思うように予約が埋まらない」、「特定のターゲットに向けてプロモーションする方法が分からない」というお悩みを抱えているフォトスタジオ経営者も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、スタジオを利用するお客様のスタジオ選びの統計データを参考にしながら、おすすめの集客手法についてまとめたので、ご紹介します。

利用者がフォトスタジオを選ぶ時の「統計データ」

グラフ① フォトスタジオ何を見て決めるか

まずは、スタジオを利用するお客様が数あるフォトスタジオの中から、どのようにしてスタジオ選びをしているのか知ることからはじめてみましょう。

ラボネットワークが1,000名に実施した「写真撮影サービスの利用経験について」の調査を見てみます。「写真撮影サービスの選定方法」に関する質問で、「ネット検索」が全体の51%と1番多い結果となっています。


◆写真撮影サービスを選ぶにあたり、どのように調べたり、どのような人に話を聞きましたか?(複数選択可)

当社調べ/2022年11月実施

おすすめのフォトスタジオを一覧にしたまとめ記事から、他の利用者の評価や価格を比較して選んだり、ローカル検索で自宅近辺のフォトスタジオを探す方が多いと予想できます。
フォトスタジオの自社ホームページがある場合、検索上位表示させるために「SEO対策」をおこなったり、店舗の地図情報を上位に表示されるよう「MEO対策」をしておくことで効果的なWeb集客が期待できます。

2番目に多かったのが「店頭(サンプル写真や料金表)」で全体の34%を占めています。
オフラインの集客手法として店舗の外観を改善したり、店頭看板を設置することで通りすがり客に対しフォトスタジオの訴求を行うことができます。

3番目に多かったのは「チラシやパンフレット」で全体の31%を占めていました。
七五三やお宮参りなど、家族写真で利用する方は特に生活圏で選ぶ傾向があるので、デジタル化が進んでいる現在でも、ポスティング広告はある程度の効果が見込まれます。

このように、1つの集客手法に偏ることなくオンライン、オフラインそれぞれの集客手法を組み合わせて行うことで、より効果的な集約が期待できます。

グラフ② リピートした理由

新規顧客獲得も課題ですが、リピーターを増やす施策も大切になります。

こちらもラボネットワークが1,000名に実施した「写真撮影サービスの利用経験について」の調査によると「家から近い」が最も多くリピートされる理由に選ばれており、全体の46%となっています。


◆どのような理由から2回以上リピートしましたか?(複数選択可)

当社調べ/2022年11月実施

この結果から、オンラインではMEO対策やエリアを絞ったSNS広告・ジオターゲティング広告、オフラインではDMの配布などが有効ではないかと考えられます。

また、2番目に「写真の仕上がりが良い」、3番目に「スタッフの対応が良い」というのが上がってきています。フォトスタジオとして顧客に満足してもらえるようなサービス内容、接客内容を意識することで、リピーター獲得へと繋がるでしょう。

4番目には「クーポンをもらった」があり、オンラインではLINE公式をはじめとするSNSで友達・フォロワー限定のお得なクーポン配布。オフラインではクーポン付きDMの配布が効果的だと予想できます。

このように一度来店した顧客に対し、どういった施策でリピート率を上げるかということも重要になります。

フォトスタジオにおすすめの集客方法10選

フォトスタジオ選びの統計データにも出ている通り、インターネット検索やSNSの投稿内容、WEB広告はスタジオ選びの決め手になりやすいので、一つに偏ることなく様々な施策で集客してみましょう。

【1】集客支援サービス

まず最初に紹介するのが、無料または低価格で参加できる撮影会やワークショップの開催です。フォトスタジオでの撮影料金は決して安い価格ではないので、「まずはスタジオ撮影の楽しさを知ってもらう」ということを目的にしましょう。
お客様が一度、撮影会イベントに参加することで「七五三やお宮参りはこのスタジオで予約しよう!」「お金はかかってもスタジオで撮る価値はある。」とフォトスタジオ撮影の魅力を知ることができます。
低価格で開催するかわりに、撮影した写真は必ずスタジオをタグ付けしてSNSに投稿していただいたり、LINE公式の友達追加をお願いしたり、撮影会の様子をスタジオのホームページで利用させていただくなど参加者の協力も得ながら集客に繋げることも期待できます。

なお、ラボネットワークの集客支援サービス「photobase」と提携すると、店頭看板やホームページでの集客が不安なフォトスタジオでも、効果的に集客を行えます。

集客支援サービス「photobase」とは?

【2】Web集客(SEO対策)

続いてご紹介するのが、Web集客(SEO対策)です。
フォトスタジオであれば問い合わせ窓口になるWebサイトを持っているところも多いと思います。WebサイトのSEO対策を行うことで、Web検索からのアクセスを増やすことができます。
例えば「フォトスタジオ+エリア」、「子供写真 フォトスタジオ」といったキーワードで検索結果上位を取れれば、購買意欲の高いユーザーを集客することができ、お問い合わせの数も増えます。
ただし、直接問い合わせに結びつきそうな人気のキーワードは競合性も高くなり、検索上位を取ることが難しくなります。
まずは競合性の低いキーワードから狙って、徐々にビッグキーワードを狙っていくような戦略が良いでしょう。

結果が出るまで時間はかかるかもしれませんが、長い目で見ると継続さえできれば効果の高い集客方法になります。
またSEOの強いWebサイトを持っていると次項で紹介するMEO対策との相乗効果も見込めます。

【3】Googleマイビジネス(MEO対策)

次にご紹介するのが「MEO対策」です。
MEO対策とは、「Map Engine Optimization」の略でマップエンジン最適化を行い、店舗のマップ情報を上位に表示させる対策のことです。

フォトスタジオなどの店舗型ビジネスの場合は、Googleマイビジネスをされている所も多いと思います。
Googleマイビジネスの情報量、具体的には営業時間などの基本情報から口コミを集めたり、内観・外観の写真を定期的に更新したり、最新の情報を発信し続けることで上位に表示されやすくなります。

フォトスタジオを探しているユーザーは自宅近辺で探している人が多いので、「フォトスタジオ + 地域名」で検索されることが予想できます。
その際の検索結果としてマップ情報が上位に表示されれば選んでもらいやすくなります。

フォトスタジオなどの店舗型ビジネスでは絶対にやるべき集客方法になります。

【4】Instagram集客

続いて画像投稿SNS、「インスタグラム」を使った集客方法です。いくつかあるSNSの中でもインスタグラムはフォトスタジオなどの店舗型ビジネスとの相性が良いです。

フォトスタジオの雰囲気を写真や動画、テキストで伝えられることはもちろん、ビジネスアカウントにすることで店舗の基本情報を掲載できたり、お問合せなどのアクションボタンを設置できるたりするようになります。

また独自ハッシュタグやタグ付け機能を上手く使えば口コミ投稿として来店してくれたユーザーがフォトスタジオの宣伝をインスタグラム上でしてくれるようになります。

インスタグラムは前述で紹介したSEO対策やMEO対策と比較しても手軽に始めることができるので、一番やりやすいオンライン集客になります。

【5】LINE公式

続いてご紹介するのが、リピーター獲得に向いている「LINE公式」を使った集客方法です。

フォトスタジオのLINE公式アカウントを作成し、一度来店したお客様に友達追加してもらうフローを店舗で用意しておけば、リピーター獲得につながります。

パソコンは持たず、スマホやタブレットだけを使用しているという方でも、LINEで撮影に関する相談や予約、写真データを納品してもらえると、気軽に問い合わせができるので予約に繋がりやすくなります。

友達追加してもらったユーザーに対してお得なクーポンを配布したり、最新情報などの配信を手軽にできます。

【6】Web、SNS広告

続いてご紹介するのが、WebやSNSで広告を出稿する集客方法です。
有料の施策にはなってしまいますが、即効性があるので、今すぐ集客したいというフォトスタジオ様におすすめの手法になります。

少額から手軽に始めたい方であればSNS広告がおすすめです。単価もWebに比べると安くなりやすいです。

リスティング広告などWeb広告はより購買意欲の強いユーザーの集客が見込めますが、広告費用がやや高くなる傾向があります。

【7】インフルエンサーマーケティング

インスタグラマーやYouTuberなど影響力のある人にフォトスタジオのPRをしてもらう「インフルエンサーマーケティング」もおすすめです。

たとえばママインフルエンサーであればフォロワーも同世代の年齢の子供がいるママ層が多いので、特定の層に向けて認知を広めたい時にインフルエンサーマーケティングが効果的です。

振袖や宣材写真などの撮影サービスも行っている場合であれば、SNSフォロワー数の多いインフルエンサーにモデルをしてもらい、写真作品を投稿してもらうことで同世代のファンの利用が増えるかもしれません。

実際にスタジオで撮影した写真を投稿してもらい、利用者目線でスタジオの内装やサービスについて評価してもらうことで信憑性も増し、インフルエンサーのファンの予約を期待できます。

【8】店頭看板

アナログな方法ですが、フォトスタジオ選定の決め手になりやすい「店頭看板」も効果的な集客方法の一つです。

店頭看板があると店舗周辺に住んでいる通りすがり客の集客を見込めます。

遠くからでも目をひくような看板デザインになっているかどうかをチェックしてみましょう。作品例もあれば、子供とお散歩をしているママが七五三やお宮参りで予約してくれる可能性があります。

看板は一度設置すればランニングのコストもいりません。

また、他店との差別化にもつながりやすいので、まだ看板の設置ができていないフォトスタジオであればぜひ検討してみてください。

【9】DM、ポスティング広告

続いて紹介するのが「DM、ポスティング広告」です。

DMは顧客の住所にハガキなどの案内を送付する方法で、リピーター獲得に有効的です。
ポスティングは配布エリア内の建物の郵便受けに不特定多数に配布する広告です。新規顧客獲得、認知拡大に利用されます。

DMの効果を高めるためには、クーポンを強調したデザインにしたり、「入園・入学・卒業」「節句」など、その時期に合わせた作例で目を引くように工夫してみましょう。

ファミリー住宅や保育園、小学校が周辺に多い地域密着型のフォトスタジオに向いている方法です。

【10】紹介、口コミ

ママ友や親戚など、スタジオの利用客が「紹介、口コミ」をすることで集客に繋がる可能性もあります。

集客効果としては高いものとなりますが、顧客に自らアクションを起こしてもらう必要があるため、フォトスタジオ側でのコントロールが難しくなります。

口コミをしてくれるよう促すために、紹介制度を設けたり、思わず人に話したくなるようなちょっとした工夫をすることで一気に口コミでフォトスタジオの認知が広がる可能性があります。

「写真納品後◎日以内に口コミ投稿をしたら、データを追加でプレゼント」など、口コミをするメリットを感じられるようなプレゼントはファミリー層に響きやすいです。

集客方法の見直し・改善も定期的に行う

フォトスタジオ集客にはさまざまな方法がありますが、実施した後の見直しも必要です。

「SEO対策」であれば、検索順位、キーワードの見直しやリライト、「Instagram集客」ではハッシュタグの選定や投稿内容や頻度、投稿時間の見直しなど、新しい情報を更新していくだけでなく、過去に実施してきた方法をデータ化することで、効果的な集客方法を明確にしていくことができます。

集客支援サービス「photobase」の利用も、Instagramの活用を合わせて実施していくことで、効果が出ることがわかっています。

まとめ

フォトスタジオ経営で効果的な集客をするには、SEO対策やSNS運用などのオンライン集客から、店頭看板やポスティングなどオフライン集客までバランス良く行うことをおすすめします。バランス良く行うことである手法とある手法で相乗効果も見込めます。

またフォトスタジオの経営状況によって、お金をかけてでも今すぐ集客したいのか、長期的に見て効率的な集客がしたいのかでも力を入れるべき手法は変わってきます。

現状の課題をしっかりと抽出した上で、今回ご紹介した10の販促・集客方法をぜひ試してみてください。

ラボネットワークの集客支援サービス photobaseについて

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