写真との出会いとラボネットワークの沿革について:川原敏之氏#1

写真との出会い

自己紹介

はじめまして。徳島県在住の川原です。
ラボネットワーク・ラボ生産(以下LNW/LS)の大好きな仲間から『ラボ技術者視線の連載を』という依頼を頂戴しました。
書き進めるにあたり自己紹介を兼ねてLNWラボヒストリーなど紹介します。
4年半前に母親の介護のため44年勤務したLNWを退職。以降は技術アドバイザーとして現在も技術を磨きながらリモートワークで後進技術指導や品質管理支援に携わっています。

はじめてのカメラ

Canon FX

写真や写真処理との出会いは小学5年生の頃に初めて触れたOLYMPUS PENの衝動、そして中学生になり、物理と音楽教師をしていた父が買い与えてくれたCanon FXがすべての始まりでした。
高校1年生の夏休み、友人の兄が所有していた引き伸ばし機 ※注1 (BW引伸機Lucky70M)で暗室プリントを体験してから、すっかり写真撮影と写真処理に没頭しました。
学生時代はカメラとフルート(管楽器)に興味を持っていたのですが、初めての楽器はイタリア製洋銀管フルートでした。
この時の父の『初心者ほど本物に触れるべき』という姿勢は今も私の根幹に流れています。
大学でカラー写真を学び、LNWプロフォトグループ※注2 の「松山プロラボSPS(四国プロフェッショナルサービスの略)」でラボ技術者人生を開始し、一貫してスタジオポートレート品質を追求して現在に至ります。

※注1 写真フィルムの像を拡大・投影し、印画紙に焼き付けるための機械
※注2 (株)ラボ生産のプロラボ業を担う部門

ラボネットワークのご紹介

ラボネットワークの起源

日本のカラーラボは初回の東京オリンピックを前にした昭和38年頃に国内で盛んに設立されました。
LNW/LSのヒストリーには2つの大きな源流があります。
なお、ラボ(Laboratory)の起源は世界初の民生用ロールフィルムカメラシステム、Kodak1のフィルム現像プリントを処理したロチェスター現像所です。


一つは四国をベースに西日本をサービスエリアとした「フジカラーラボのLNW」、そして2006年合併した「(旧コニカミノルタ)川口デジタルラボのLNWラボ」。
そしてラボは3世代フェーズとして解説することができます。

  1. ~1998年頃までのアナログ時代
  2. ~2006年までのA/D(アナログ/デジタル)共生移行時代
  3. 2006年以降のフルデジタル時代

かつてのLNWラボは「コンシューマ量産ラボ(高松第一工場など10拠点)」、リバーサル現像を主たるサービスとしていた「コマーシャルラボ(高松プロラボNEXT)」、そして私が率いた「松山プロラボSPS」が存在しました。
2006年以降のコニカミノルタ合併以降、現在は「量産デジタルラボ高松」と「デジタル総合ラボ川口」が稼働しています。
プロプリントはじめ銀塩アルバム印刷、アルバムビデオダビングサービス、古いアルバムデジタル化など、幅広いラボサービスを展開しています。

ラボネットワークのプロダクトについて

プロラボの業種とは何か

官公庁等の書類で、「あなたの仕事の業種は?」という項目があります。
プロラボの業種というと、一般的には「製造業」と表記すると思います。しかし、私は「サービス業」だと考えて取り組んできました。正確には『製造業的要素を持ったサービス業』だと考えます。世の中の類似業種で言うと…「クリーニング業」でしょうか。
お客様の大切な衣類をお預かりし、技術を尽くして美しく仕上げ、時にはしみ抜きなどの特殊加工も施す…これはあたかもレタッチを含む付加価値です。

ラボネットワークのプロフェッショナルプリントについて

本連載では『営業写真ポートレートプロラボ』にフォーカスして書き進めます。

次回は7月下旬公開予定です

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私たちラボネットワークは日本随一の写真現像ラボです。プリント製品に留まらず、写真館からブライダル、スクールフォトなど、各種フォトビジネスに関わる製品やサービス、ITソリューションをワンストップでご提供しています。皆さまのフォトビジネスで直面する課題を様々な角度からお手伝いさせていただきます。まずはお気軽にお問い合わせください。

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