「欠品になってしまった。でも、古い本なので印刷データが無い…。」
このように、泣く泣くお客様からのご注文を断ってしまったことがあるのではないでしょうか。今回は、印刷データがない書籍を重版したい場合についてご説明します。
書籍から印刷用データを制作します
ラボネットワークの小ロット書籍印刷サービスは、PDFデータでの入稿をお願いしていますが、印刷データが無い書籍でも重版は可能です。もう一つの入稿方法として、書籍(底本)をお預かりして、弊社でスキャニングする方法があります。初版が発行された年代によっては、印刷データが無いことのほうが多いかと思いますが、もし書籍が残ってさえいれば、弊社で印刷用のPDFデータを作成いたします。
書籍をデータ化する際の注意点
1 お預かりした書籍は、PDFデータにスキャニングする前に断裁をします。よって、元の製本された状態には戻りません。
2 断裁後の書籍は、ご指定がない場合、処分をさせていただいております。
3 データ化サービスの一環として、PDFに対して、シミ取りや色の調整を行っています。しかし、激しい日焼けや汚れに関しては十分な修正ができないこともあります。
4 写真集や、イラストがメインの書籍に関しては、モアレの発生や色合いの変化が起こる場合があります。PDF化→印刷についての品質担保が難しい場合、弊社の判断でPDFデータ化をお断りさせていただく場合がございます。
PDFデータ化に関するオプション
1 付物であるカバーや帯のスキャニングにも対応しております。カバーにPP加工が施されている場合は、スキャニングしたデータを再度PP加工かけるため、色合いが変わります。
2 別途修正費がかかりますが、スキャニングする書籍の表紙/本文の誤植や奥付の修正にも対応しております。
3 また、一部のお客様にのみにご提案を始めたメニューではございますが、電子書籍用データの制作も可能です。ご要望がございましたら、ご相談ください。
書籍をお預かりしてからの納期
通常のPDF入稿の場合、製本物の納品までは2週間ほどです。一方で書籍(底本)をお預かりしての入稿の場合は、納品まで3週間ほどいただいております。お急ぎの場合は別費用が発生しますが、納期を短縮することも可能です。
制作側の環境と出力側の環境を一致させる必要がなく、ほぼ全てのPC環境で、編集された内容を再現できることができます。
制作可能な仕様やサービス内容の説明は以上となります。
本連載ですが、全三回を予定しておりましたが、次回「サービスご利用の流れとよくある質問の紹介」を特別編としてご準備いたします。
最近は、出版社様のオフィスに訪問させていただき、サンプル本をお見せしながらご提案させていただく機会も増えてきました。小ロット書籍印刷サービスで始める、新たな出版ビジネスをサポートいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
→実際のサンプルを見てみたい方はこちらから